ツギハギパズルス

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テンポのいい会話・豊富なオリジナル戦闘アニメが特徴的なSRPG「ツギハギパズルス」

プレイ時間は35~40時間。これをやらずして長編ファンタジーは語れない!

オープニングから早速美しいイラストに始まるこの作品、様々な作者さんが作ったキャラ・設定を持ち寄り、一つの話として完成させたものです。いわゆるクロスオーバー。そのため、たくさんのキャラクターが登場します。

大国ユースレイ帝国は、書き綴る歴史が未来で現実になる本「未来歴史書」により長年平和を保ち続けていた。しかしあるとき、このままでは世界に衝突してしまう彗星が発見される。

 

衝突を防ぐため、未来歴史書に世界を救う物語を綴るよう選ばれたライチェが、この物語の主人公です。(トップの画像・一番右の女の子)

彼女は自分を助けてくれる存在として、別世界から色々な人間を呼び出してしまいます。

異能バトル世界から、学園モノのギャグ世界から…様々な場所から呼ばれた個性豊かなキャラたちと、元から帝国に住んでいる人々が織りなす物語です。

35~40時間という長いプレイ時間を飽きさせない大きな魅力部分は、大きく分けて三つ。

スピード感のある会話多様な戦闘アニメーション伏線が張り巡らされ続きが気になるシナリオ構成です。

このゲームは全部で30程度の章に分けられており、会話→戦闘→会話→章間を繰り返す作りになっています。行き先を選択して行動する場面もありますが、ほとんどは完全な一本道。全ての戦闘が必須であり、レベル上げ目的のザコ戦などもありません。

 

ここで普通なら問題になるのが会話の量。自由に移動する部分が少ないので、戦闘以外は ほぼイベントとなります。そうなると登場人物の会話を延々見ているだけで冗長になりがち。

ですがツギハギパズルスではその部分もプレイヤーが飽きずにいられるよう工夫されています。

会話の最中には、豊富なイベントスチルが入ります。画風の違いはありますが、それぞれに味があって見ごたえあるものばかり。イベント上重要なシーンばかりでなく日常のギャグシーンでも惜しみなく入るので、画面に見飽きることなくボリュームある会話を楽しめます。

もちろんこのスチルは、一切の妥協なく最初から最後まで続くので膨大な数。

オープニングのワンシーン

身体が消えはじめ、異世界に"呼ばれる"ところから話は始まる。

オープニングや中盤のギャグイベント

ギャグシーンとシリアスシーンの使いわけも上手い。

多数のスチルを使ってボケとツッコミが乱れ舞うかけあいが、最初から最後までプレイヤーをゲームに引き付けてくれます。

次に戦闘。

このゲームは「魔法少女」「メイドさんと紅のドラゴン」などでお馴染みのシミュレーションRPGツクール95。一人ずつ操作して、多人数VS多人数バトルを楽しむのがメインです。

その特性上、敵味方共に人数が多くなり、中盤から出てきた新キャラクターたちなどは、会話だけでは性格を掴むのが遅くなりがち。(特に赤髪の男キャラは3人も登場します)

それを補ってくれるのが、キャラ一人一人に丁寧に用意されている豊富な自作アニメーションです。

攻撃時の細かいモーション、特殊なスキルなどでそのキャラの個性をいかんなく発揮します。画面いっぱいに使ってアニメーションできるツールの特性を活かし、派手で盛り上がる動きを見せてくれます。

画面全体を使って盛り上がる!

キャラクターの性格を表したコミカルな技も。

ガンガン響くような激しいアニメと上手く使われる効果音の相乗効果で、長くなりがちなシミュレーション戦闘を盛り上げてくれます(それでもちょっと長く感じたりすることも)

もちろん、敵からも派手な攻撃を受ける!

上の方で、全ての戦闘が必須でありザコ戦がないと述べましたが、レベルの概念は存在します。

 

敵を攻撃したりスキルを使ったりすることで経験値が貰えますが、敵にトドメを刺したキャラが一番多く経験値を獲得できます。そのため、攻撃力が高いキャラだけに任せるのではなく、手柄を後衛メンバーに譲ることでレベルの統一を図ることになりますが、それは少し気に留めつつ普通に戦っていればいい程度なので、特にストレスを感じずレベルが上がります。

レベルが一定を越えると能力値が上がり新しいスキルを覚えていくのは、一般的なゲームと変わらない仕組みです。

時には、一騎打ち・特殊な行動をしてくるボス、一撃で即死させてくる超強敵など、戦略を求められる戦いもあります。(戦闘中にはセーブも可能なので、念のため戦闘開始直後とセーブデータを分けておくと安心です)

そして最後に、最重要とも言えるストーリー

 

なぜか「未来歴史書」を託されてしまったライチェは、幼馴染二人+召喚された人々と共に、世界を救う旅をしています。最初はどこへ行くあてもなく、遠足のようなノリでのんびりと。

しかし、突如現れた殺人鬼・アリスによる襲撃を受けたことで、自分が世界の大きな陰謀の渦に巻き込まれていることが明らかに。

何者かに命令され、主人公たちの前に立ちふさがる殺人鬼アリス。

その圧倒的力で仲間たちを薙ぎ倒していく。

序盤はただギャグシーンを楽しんでいるだけだったのが、この襲撃を機に不穏な影が現れ始めます。

中盤からは一気に話が進み、様々な人との出会いが、ライチェを取り巻く環境を少しずつ明らかにし、世界の謎を紐解いていくことに。

その途中途中に挟まる演出・戦闘も手を抜かない作りで、話を加速させます。

 

また、このシナリオの作りでよいところは、"召喚された人たち"がツギハギパズルスという世界において、私たちプレイヤーと同じ知識量だということ。(召喚された人たちはもともと別世界なので、ライチェたちの世界のことはわかっていない)

プレイヤーが疑問を抱いたところ、引っかかったところは召喚された人たちも同じように不審に思い、会話で解決を図ってくれます。

なぜ世界を救うという大事な使命を背負っているライチェの命が狙われているのか?

ユースレイ帝国だけが所有する「未来歴史書」について残る謎とは。

ライチェが師匠と慕う、物語のカギを握る人物との出会い。

大勢の仲間たちと旅を進めていくことで、ある者たちが抱える闇、そして残酷な世界の真実と向き合っていくことに。

どんな状況でも他人を思いやり、優しくあろうとするライチェが、幼い頃に願った夢。

彼女と、そして世界を守るために身を賭して戦う、笑いあり涙ありの長編ファンタジー!

 

激しいボケツッコミのコミカルな会話・熱い戦闘・秀逸なシナリオ構成を備えた「ツギハギパズルス」、いざ始めたら、ラストまで止まれません。

時間がかかりそうだからと気後れせずに、ぜひプレイしてみてください!