ドミナランスアザーラグナロクデュアルストーリー

正式な英語タイトルは「Dominalance Other Ragnarok Dual Story」。長すぎ。

北欧神話を根幹において天界と魔界の戦争を描く、大規模なRPG

 

最初は魔界側のシナリオしかプレイできませんが、それをクリアするとまったく話の展開が違う天界側のシナリオをプレイすることができます。

最初にこのような選択シーンがあります。

――あるとき天界で反乱がおき、王である「オーディン」が殺される。

死んだオーディンの息子アクプリスは、激しい憎悪と怒りを隠しながら、仇である新オーディンに仕えながら生きていた。

彼は、命に従い、この物語の主人公である鎧の男、裏切り者のセンを抹殺しに魔界へ降り立つ――。

まずこのゲームで特徴的なのは、市販で通用するほどの、高いクオリティの自作イラスト。美しく色気の漂うタッチの絵が神話を彩ります。

露出の激しいヘルちゃんはみんなのアイドル。主人公のセンに思いを寄せていますが、とある分岐では・・・。

次に派手な戦闘。ツクール2003製のサイドビュー戦闘なのですが、これが凄い!!

激しいSE&演出に圧倒されます。
技は、通常ヒットとクリティカルヒット時でアニメーションが変わる入れ込みっぷり。興奮もひとしお!

このようなアニメの技がたくさん出てくる。

(下の画像は「天界編」の方です。)

センの体力が一定量を切ると分身を召喚できる、という一風変わったシステムもありますが、実質あまり戦略性はなく、見た目の豪快さで押すタイプの戦闘なので、じっくり戦略を考えたい、といった方には向きませんが、爽快で激しい演出を見たい方には確実にオススメできます。

三つ目はBGM作者さん自作のハイクオリティBGMで、違う世界を見事に描いています。オーケストラ調のボス戦を始めとし、どこか不気味なダンジョン、物悲しいイベント、ノリの軽い会話シーン、すべてに臨場感があります。

ダンジョンには、少額のお金や特殊な敵と戦えるようになるアイテムが落ちています。

また、落ちているお金を一定数とるとパーティの能力が上昇するシステムがあり、回収にも意義をもたせています。

四つ目はスタイリッシュを極めた作り。ツクール製であることを感じさせません。

ダンジョンを回っているときに敵将の情報をチェックすることができるのですが、このわかりやすさ。感覚でわかる操作なので詳しい説明もなく、スッと頭に入ってきます。

無駄なく、でも美しさを欠かさない画面のセンスが素敵です。

最後にストーリー 二つの世界を股にかけ、大量の登場人物が繰り広げる戦いと裏切りと愛の話は圧巻。

 

少々無理のある設定や、神々と関係ないキャラが出てきたりする突飛な発想もありますが、大切な味方の死、将同士の決闘、裏切り、ラストの因縁の対決…。

作者さんは間違いなく「ここが盛り上がる!!」とプレイヤーが感じるツボを押さえています。

大勢の神々が神話を作り上げる。

サブイベントもあり、キャラの関係性・裏設定を知ることができる。

ときおり、ギャグシーンもあったり。

魔界編」の後は「天界編」をプレイできます。

実質この「天界編」の方がメインであり、「魔界編」はキャラの関係性や戦闘を把握するためのもの、いわば大掛かりなチュートリアルとなっています。

もちろん「天界編」でも豊富な戦闘アニメ・サブイベント等が用意されています。

その数は「魔界編」の比ではありません。

難易度も跳ね上がり、戦略を立てないと倒せない敵もでてきます。

天界編で特徴的なのは、RTMと呼ばれるサブイベントによるストーリーの分岐

キャラクターが仲間になったり、逆に魔界編で親しくしていた相手を殺してしまうことになったり…。

天界編では、新オーディンの息子であり、魔界編で最大の敵であった光の神・バルドルと共闘。彼の性格が魔界編より掘り下げて描かれる。

魔界編とは違ったグラフィックになるキャラクターも。

魔界編には登場しなかった、新たな敵。彼の目的は?

サブイベントをやるかやらないかで、主要人物の運命が大きく変わることも…。

すべてにおいてハイクオリティ、

熱いバトルと個性豊かなキャラクターで紡がれる神話の世界を駆け抜けるRPG。お勧めです。

 

現在、DLはファミ通からしか行えない模様。