ヒロインをもう一度


 恋人をイケメン王子に奪われた主人公が、彼女を取り戻すために自分を磨いていくRPG

フリーシナリオ風。

ストーリー・システム共にちょっと変わったゲームであることは間違いありません。

オープニングからヒロインとイチャイチャしていた主人公だが、とつぜんイケメンの王子が現れ彼女をさらわれてしまう…。(イケメンに見えるかどうかは人によりそう)

 結婚式まであと10日!その前に王子からヒロインを奪い返せ!というシナリオ。

 

具体的には滅びた国を復興させたり、ピラミッドで秘宝を見つけたりします。

そしてその目標を時間内に達成できるなら、後はなにをするのも自由

 

ストーリーには関係ないサブダンジョンも豊富に用意されてます。

このゲームの一番の特徴は、プレイヤー側にイライラを感じさせない作りいわゆるユーザビリティの高さです。

 

「ここの移動が面倒」と感じる部分が上手くカットされていて、「さっさとお金稼ぎたいけど、雑魚戦ひたすらやるのダルイ…」というためのギルドクエスト・ザコ戦高速化。

「会話とかいらないから必要なモノをさっさと買いたい」という人のために、町は必要最低限の広さで、入った瞬間全体が見渡せます。ドアの開閉も歩みを一切止めずに行える。

 

書きだせばキリがないぐらい、何週でもプレイできるように徹底されたです。

全体マップ。

行動範囲が広くなってくると、移動をサクサク進めるように馬や飛行機などが登場する。

バトルは自作戦闘

しかし面倒なシステムや小難しい属性の相性などは一切なし!!

これもストレスを極限まで減らせるよう徹底されています。

戦闘中にもリアルタイムで能力値がアップ。

アップした時の小気味よい音のせいもあって、思わず戦いに夢中になれます。

勝つとアイテムを取得することが多いですが、この演出も簡略化してスキップできます。

戦闘自体も、文字を読めないレベルの超高速化が可能。

とにかくムダを省きまくったシステムです。

さらに、タレントという独自のシステムもあります。

戦闘前にポイントを消費して、特殊な効果を発動するスキルを覚えることができ、戦略の幅も広がります。

平たく言うと、パッシブスキルみたいな…。

 

先に進むにつれ仲間の数・タレントもどんどん増えていき、戦闘の面白さも増していきます。

主人公を助けるため、最初に現れるメインメンバーの妖精さん。

ステータス画面は見やすく、情報も最低限。属性も4つだけ!

 

最初はちょっと…と思う(かもしれない)イラストも、続けるうちにどんどん愛着がわいてきます

一定時間内に果物を収集するミニゲームがある「果樹園」や、今は没落してしまった国「トーキョ」、犬がその場所の主となっている王国など、さまざまな面白い場所が存在します。

 

その中で王子を凌駕する力・権力・お金を手に入れることが最終目標。

 

10日という時間制限はありますが、初回プレイでも余裕をもって間に合うぐらいの設定なので、急かされるのが嫌いな人も安心。

シナリオが進むとキャラクターとの好感度イベントが起きてシナリオが分岐するなど、何周でも楽しめるようになっています。

(こういう好感度分岐系のゲームは、二周目で一度見たイベントを見直すのが億劫になりがちですが、「ヒロインをもう一度」は驚異的なテンポの良さのおかげで、まったく面倒になりません。)

王子からヒロインを取り戻すための旅なのに、ちゃっかり王子がパーティにいる…!?

ストーリーを見て、「10日間で王子を超えたらエンディングだな」と思ったら甘い!それはまだ本編の半分程度といっても過言ではないレベル

やり込み要素も十分で、何時間でもプレイし続けていられます。

 

ギャグ調な会話がメインに展開されますが、中身は極限まで洗練されたシステムと、高い自由度を誇る本作。気づいた時にはどっぷり浸かっているようなゲームです。

 

ぜひ軽い気持ちで始めて、この一風変わったRPGに引きずり込まれてみてください。