Avenger-リメイク版-

「大切なのは死に様じゃない、生き様だ!!」

少し埋もれ気味の名作。

 

復讐を誓う旅人クロウが、色々な仲間を得て進んでいくファンタジーRPG

これだよ!!まさにこれ!!って叫びたくなるぐらい王道です。

でもそれを良い意味で裏切ってくるラスト。

主人公クロウは、何者かの手によって故郷を蹂躙された男。

仇を追って世界を旅しています。

彼が、「魔物の巣」と呼ばれる場所を訪ねようとしたときから、運命の歯車が動きだす…。

日常会話のテキストが多めで、基本的にはキャラクター重視なストーリー。

どのキャラもカッコイイのにどこか抜けてて、愛嬌のある登場人物ばかりです。

最初は謎ばかりだった敵も少しずつ背景がわかってきて、主人公たちとの関係が浮き彫りになっていく過程が楽しい。

まるで本当にこのキャラたちが生きてるかのように錯覚してきます。

 

同じ回想が何度か流れるので、人によってはクドイと感じるかもしれません。重要なイベントを忘れないようにという配慮・大事な部分だから繰り返している、というのはわかるんですが、その部分が少しマイナス点。

ですが、文章がすべて瞬間表示されるので、イライラも半減。繰り返しのシーン以外は非常にテンポよくサクサク進めることができます。


それと、エンディング後のオマケ部屋で少しバグが…。ゲーム進行には関係ないんですが。セーブは念入りに。

このゲームの大きな特徴として一つ。スキット的なシステムが搭載されています。SHIFTキーで見れる、一時期フリゲ界で流行ってた感じのあれです。

これがとても豊富で、キャラクター達の性格をプレイヤー側に知らしめるのに一役買っています。見なければストーリーが理解出来ないものでもなく、ほとんどが雑談。なので確認するのを億劫に感じることもなく、気が向いた時に覗けるのでちょうどいい塩梅。

登場人物に愛着がわいてくる後半は、一つも取り漏らすまいと あちこちでスキット発動するようになりますが。

戦闘はツクール2000のデフォ戦。アニメーションもRTPが目立ちますが、ほかではなかなか見られない工夫もあります。

後半では"戦闘後に一度だけHP0で復活"ができる装備が現れたり、技を使ったときに登場人物のセリフがあったり。


戦闘バランスもよく考えられており、レベル上げが必要な部分もありますが、そこまで詰まることなく進められます。

ダンジョンはシンボルエンカウント式で進み、自分からぶつかりに行かない限りエンカウントしない親切設計。

プレイ開始直後は重く張り詰めていた空気が、仲間が増えるとともに徐々に柔らかくなって、でも根底にはシリアスさを常に保っている。

キャラクターの感情の動き・雰囲気の魅せ方は、純粋に"上手い"と思いました。

ギャグが多いと、シリアス場面で盛り上がりにくくなることもありますが、このゲームは一切そんなことはありません。

(プレイ済みの方は、B.B.ライダーをイメージしてもらえるとわかりやすいかも。

あんな感じで、日常のギャグを散りばめておいて、決めるところは決めるゲームです。)

 

このゲームで最終戦に主人公が叫んでいた言葉は、凄まじくインパクトを残し、心に訴えかけてきます。

裏返せば、ゲームのキャラクターにそれだけ感情移入できるほど、今までの話の積み重ねが巧みであるということ。


ストーリー・キャラ重視の王道RPGをプレイしたい方にオススメです。

魔物・仇・復讐・仲間こういった、いかにもなワードが好きな方には特に!!