To infinite tomorrow ~忘れられた風景~

環境問題を扱った珍しいタイプのRPG

近未来を演出する独特のマップチップや自作イラストが話を盛り上げます。

太陽の光が届かなくなった世界。人間は生き延びるために人工太陽を作りドームに閉じこもった。居住地を広げるため、自然を壊していく。

 

――そんな時代、焼き払われた森に一人の少年が倒れていた。記憶を失った彼を主人公に、物語は動きだす…。

まず驚くのは町のマップ。近未来を見事に演出しています

町の移動はこの車()で行います。なんとも素敵。

 

町のそれぞれに特徴があり、どこを回るのも楽しい。セーブは限られたところでしかできませんが、町のあちこちにセーブポイントがあるので安心。

エレベーターが設置されている建物があるのですが、このような入力式!

中盤にはミニゲーム等もあり、プレイヤーをわくわくさせてくれる要素が盛りだくさん。

戦闘は自作サイドビュー。敵味方ともに細かく動くので雑魚戦もただの作業になりません。

このゲームはエンカウント式ですが、ちょっと特殊な方法になっています。

時間が経過すると自動でエンカウント&そのマップでの戦闘勝利が一定の回数以上になるとエンカウントしなくなる…というもの。

なので、止まっていてもエンカウント!けれど細かく探索したい時には、最初に敵を殲滅しておけば落ち着いて見れる、というなかなか不思議なシステムになっています。

「ランダムエンカウントの長所:普通にマップを歩いているだけでレベル上げになる」と「シンボルエンカウントの長所:敵を避けられるので探索に集中できる」を見事に融合させ、そのうえで

「ランダムエンカウントの短所:自動で敵に遭遇するのでイライラ」と「シンボルエンカウントの短所:敵を避けているとボス戦前でレベル上げが必須になる」を排除させた究極の形ですね。

ストーリーは真面目でシリアスなのですが、どこかコミカルで可愛らしいキャラのおかげで重苦しさはありません。

次に行く場所を忘れても、町にある休憩室に入ることで目的地を確認できる親切設計。


重要なイベント時には、こんなアニメーションが入ることも…!!

主人公リークの夢に現れる謎の少女。彼女は一体何を語るのか。

そして失われたリークの記憶とは一体なんなのか。

しかし、その最後の森さえも…。

紛い物だらけの町を旅する彼らは、戦いの果てに何を見て、何を得るのだろう…?

クローン問題、環境破壊…と、われわれと密接に関わることを取り扱った異色のRPG。作者さんの思いが画面越しに伝わってくるようです。クリア後には、現代のあり方を考えさせる余韻を残す屈指の名作。